回答一覧
- Q1. 経緯度とは?
地球楕円体の地軸が地球楕円面と交わる北及び南の点を北極、及び、南極と言います。地軸を含む平面が地球楕円面と交わる線を子午線(地図上では経線)といいます。
又、地軸の中心で地軸に直角に交わる平面が地球楕円面と交わる線を赤道といい、赤道面には平行な平面が地球楕円面と交わる線を平行圏(地図上では緯線)といいます。
経度とは英国グリニッジ天文台を通る子午線を車軸子午線とし、その東側を東経、西側を西経と呼び180度は終計180度と呼びます。
緯度とはある地点における回転楕円面に接する平面と地軸とのなす角をいいます。
- Q2. 地図上で2つの地点の距離が測れますか?
地図上の2地点間の長さを、できるだけ正確にメジャーで測ります。可能なら1/10mm単位まで読み取ります。
読み取った数値に地図の縮尺係数(縮尺の分母)を掛けたものが二点間の実際の距離になります。
例えば、図上で2地点間の距離が4.26mであれば、1万分の1地形図の 4.26×10000=426000cm=426m
2万5千分の1地形図の場合、4.26×25000=106500cm=1.06km となります。逆にマラソンコースは、42.195kmですが、5万分の1地形図上では、 42.195÷50000=84.39cm となります。
- Q3. 三角点とは?
地図を作成する前の位置の基準となる点は、三角測量によって相互の位置が決められたので「三角点」と名付けられています。日本では、明治初期化から全国の主に見通しの良い、山頂部や丘陵地に現在線、10.2万点配置されております。三角点には1等から4等まで等級がありそれらの平均辺長は、
一等三角点・・・45km
二等三角点・・・8km
三等三角点・・・4km
四等三角点・・・1〜2km
となっております。
- Q4. 電子基準点とは?
国土地理院が基本測量に基づいて設置した、GPSによる連続観測を行うことのできる基準点で、地殻変動監視、各種河川の基準点として利用する事を目的としています。
2007年現在、全国で約1200点が設置されています。
- Q5. GPS測量とは?
GPS(Global Positioning System:汎地球測量システム)は、アメリカ合衆国によって開発されたシステムです。このシステムは地上約2万Kmを周回する24個のGPS衛生、GPS衛星の追跡と管制を行う管制局、測位を行うための利用者の受信機で構成されています。GPS測量では、2台以上の受信機を使い同時に4個以上の同じGPS衛星を観測します。
GPS衛星の位置を基準とし、GPS衛星からの電波信号がそれぞれの受信機に到達する時間差を測定して、2点間の相対的な位置関係を求めます。
この方法を、相対測量と呼んでいます。
同じGPS衛星を同時に観測した2つの受信機の観測の差を用いるので、誤差も消去され100万分の1よりも高い精度で、2点間の相対的な位置関係が分かります。